Pure Projectの始まりは、中央アメリカ南部のコスタリカでした。
サンディエゴで職場の同僚として出会い、親交を深めていた創業者であるジェシー・パインとマット・ローバー。クラフトビールの話題で意気投合し、資金を集めて長期休暇の移住先のコスタリカのジャングルの中に「マヌエル・アントニオ・ブルーイングカンパニー」という醸造所をオープンします。
テーマは「可能な限り地元の素材を使用し、環境に配慮した醸造を行うこと」
クラフトビールと一緒にサステナビリティについてのストーリーを人々に伝えることを目指しました。
醸造を始めて2年が経ち、インフラが整わない中でのブリュワリーの運営に限界を感じていた頃、縁があり元々住んでいたサンディエゴに新たなブリュワリーを開くことになります。
ブリュワリーが変わっても創業当時から大切にしていた精神を持ち続けるため、コスタリカの思想「Pura Vida(美しい/純粋な人生)」から引用し、ブリュワリー名を「Pure Project」と名付けました。
サンディエゴは世界でもトップクラスのブリュワリーが集まる、クラフトビール激戦区です。
そんな街でブリュワリーを運営していくためには、さらなるクラフトビールの品質の向上が不可欠と彼らは考えました。そして、尾農業の知識と醸造経験が豊富な若いブリュワー、ウィンスロー・ソーヤーをブリューマスターとして迎え入れます。
さまざまなレシピを構築する中で、彼らがなによりも重要視したのは、コスタリカ時代からの信条である「細部にこだわる」ことでした。
材料の調達方法からビールの醸造、タップルームの雰囲気、バーテンダーのコミュニケーション、ブランドの露出方法、そしてトイレのデザインに至るまで、すべての要素にこだわりを見せています。
その想いは一つ一つのにも込められており、すべての缶やボトルに次の文言を印刷しています。
「素晴らしい素材と細部へのこだわりが詰まったビールをあなたへ。」
ビールは農産物という考えを持つPure Project。
そのため、オーガニックな季節の収穫物に合わせた醸造を行うことがブリュワリーの特徴です。まず原材料やその時期に収穫できる副原料をベースにレシピを考え、その後に味を最大限に表現できる適切なビールスタイルを当てはめて造り上げていきます。
彼らの考え方はシンプル。最高の素材を使い、化学物質や添加物を排除し、情熱と努力、そして少しの愛を加えてビールを作ること。
出来上がったクラフトビールを飲めば、Pure Project Brewingが大切にしているその想いを感じ取れます。
環境に配慮したこだわりの原材料を使い醸造されたクラフトビールは、地元を中心に人気を博し、数々のコンペでも受賞を果たしています。
【ブリュワリー 受賞歴】
・2022 San Diego Beer News Awardsにて「Best Brewery賞」受賞
・2017 雑誌 Travel + Leisure「Best Local Brewery to visit in the US」3位入賞
【クラフトビール 受賞歴・評価】
・Diamond Dust:2017 ビール雑誌 "DRAFT The 50 Best IPAs in America" 24位にランクイン
・Houblon Deluxe:World Beer Cup 2022 Hazy or Juicy Imperial IPA部門 銀賞
・Roes Red:Great American Beer Festival 2016 Belgian Style Lambic部門銅賞
・Paloma Sour:Brewers Cup of California 2023 Fruit Beer 部門 銅賞
ブリュワリー名:Pure Project / ピュア プロジェクト
創業: 2014年
場所:カリフォルニア州 サンディエゴ
創業者: ジェシー・パイン、マット・ローバー
サンディエゴを中心に5店舗を運営
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